- 同じ靴を毎日履き続けることってそんなに良くないの?
- 靴をきれいに長く履くためには、どのくらいの数をそろえればいい?
- お気に入りの靴をできるだけ長くたくさん履きたい
「靴を毎日履くとよくないらしい」と聞いたことは誰しもあるとは思いますが、なぜかはご存じでしょうか?
私は、施設警備員などの立ち仕事や土木作業員など肉体労働の仕事を長く続け、水虫にもなったことがある人間なので、いかに足まわりを臭わせないか、きれいに保つかということには年中気を配っている人間です。
そんな私も、できるだけ毎日靴は履き替えるようにしています。
なんとなくわかっている方もいらっしゃると思いますが、靴を毎日履き続けると、衛生面でも良くないし、靴も長持ちしなくなります。最終的には、靴にニオイがしみついて取れなくなるということも。
この記事では、靴を毎日履き続けることの具体的なデメリット、続けて一週間に用意すればいい靴の数などデメリットの解決策を書いています。また、そんなに靴は用意できない、お気に入りの靴をできるだけ毎日履き続けたいという人に向けても、できる限りの対策を紹介しています。
- 毎日履いているあなたの靴を長持ちさせ、臭わせない方法がわかります。
私もこの記事に書いていることを実践し、ニオイも気になることなく快適に靴を履くことができています。
靴を毎日履くと起こりうるデメリット
まずは、同じ靴を毎日なんの対策もせずに履いていると起こってしまうデメリットを解説していきます。
雑菌が繁殖して徐々に臭くなる

毎日同じ靴を履いて過ごしていると、靴の中にたまった湿気を逃がすことができず、雑菌が繁殖して臭くなってしまいます。
人は足の裏だけでも一日にコップ一杯分、200mlの汗をかくといわれています。
一日履いた革靴やスニーカーの中は汗でかなり湿っているということです。
そうして湿った靴の中は、一晩置いただけでは乾燥できません。汗をよくかいた次の日に同じ革靴を履いて、なんかジメっとしたような経験はありませんか?
そうやって同じ靴を履き続けていると、湿った環境によって雑菌が増え続け、果てはとんでもないニオイの靴へと変貌してしまうのです。
靴が傷みやすくなってしまう

靴の中に溜まった湿気をそのままにしておくと、靴を傷めることにもなります。
革靴の場合、放っておくと最終的にカビがはえるということもあります。
他にも、スニーカーをよく履く人なら「加水分解」という言葉は聞いたことがあるはず。
加水分解とは、ソールに使われているポリウレタンという素材が水分と結びつきボロボロになる反応のこと。
スニーカーが加水分解してしまえば、そこがスニーカーの寿命です。諦めるしかありません。
雨だけではなく、汗など水分であれば加水分解が起きてしまいます。
よって、日常生活の汗程度でも、放置しておくのは靴を長持ちさせる点からみても禁物です。
水虫菌が繁殖する
水虫の原因菌となる白癬菌(はくせんきん)は、高温多湿の環境を好みます。一日を終えた後の靴は水虫にとってパラダイスです。
白癬菌はカビの1種で、足の角質層に寄生して繁殖します。
水虫菌をもらってくる場所は主に銭湯やジムなど、公共の場で着替えるような所が多いです。
とはいえ水虫菌は24時間以内に洗い流せば大丈夫だといわれています。しかし、もらってきた水虫菌を靴の中で繁殖させてしまうと、常に水虫に感染するリスクを背負ってしまいます。
靴をこまめに乾燥させて、水虫の繁殖を抑えましょう。
感染してしまうと指の間や足裏が痒くなったり、水疱や爪の変形を伴うこともあり、治療には長い時間を要します。
私もそうでしたが、なったことが無い人は油断しがち。一度なると本当につらいので気を付けてほしいです。
週5で靴を履くなら、3足は用意しておきたい

平日に週5で履く靴、例えば革靴なら3足は用意しておきたいです。
続けて同じ靴は履かずに、A→B→C→Aと三日おきにローテーションさせるのが理想的。
2足ではなく3足用意するのは、靴を休ませている間に確実に湿気を取り除いておきたいのと、雨などのアクシデントに備える意味もあります。
水虫にかかってしまったり、足が臭くなってしまったりすれば、他人に与える印象にかなりマイナスになることを考えると、いつもの靴にもう2足買い足すのは決して悪い選択肢ではないはず。
ちなみに靴はある程度乾かしてから下駄箱にしまうようにしましょう。できれば外で半日ほど陰干し、もしくは玄関に置いたまま一日放置でも大丈夫です。
どうしても続けて同じ靴を履きたい場合の対策
「靴を長持ちさせるため、臭わせないため、靴は最低でも3足以上用意し、連続で同じ靴を履かないようにしましょう。」
とはいっても、どうしても2日以上続けて同じ靴を履かなければならないシチュエーションは誰しもあると思います。
私も土木作業員として働いていたときは、1足しかない作業靴を平日は毎日履かなければなりませんでした。
そういったときは、以下のような対策で難を逃れるように心がけています。
- インソール(中敷き)を複数用意して入れ替える。通気性の高いものならなお良い
- 除湿剤を毎晩中に仕込んでおく
- 靴用の乾燥機を使う
- 靴を履いた後に10円玉を入れておく
- 靴用の消臭グッズを利用する
このうち、上の3つに関しては、靴をなるべく乾燥させた状態に保つものとして共通しています。
下2つに関して少し解説していきますね。
10円玉にはイオンによる抗菌・消臭効果がある

10円玉には銅が95%含まれています。銅には抗菌作用があり、水分に反応して発生する「銅イオン」が不快な臭いの元となる雑菌を分解し、消臭してくれるそうです。
私も何枚か入れて試してみましたが、しみついた強めの臭い以外なら「気持ち消臭できているかな?」という感じで、お守り程度に入れておくのがよさそう。
ただし、除湿効果はないので、10円玉と合わせて除湿もできるとより良いでしょう。
消臭グッズはすでに臭ってしまっている靴に。おすすめは湿気も抑えられるパウダータイプ

足のニオイが気になるという方には、乾燥も助けてくれる消臭グッズをおすすめします。
中でもパウダータイプの消臭剤には、足のヌメリを抑えてくれるという嬉しい効果も。
パウダータイプだと有名なグランズレメディなどありますが、前に使って万年臭かった作業靴をバッチリ消臭してくれたということもあり、私はNULL シューパウダー をおすすめしています。


抗菌効果もあり、粉が行き渡ればしばらく塗らなくても消臭効果が持続するというのも面倒くさがりな私にとってはありがたかったです。
足がヌルつきがちな方にはぜひ。
これさえ覚えておけばOK、要点まとめ
- 同じ靴を毎日何も対策せず履いていると、徐々に雑菌がたまり臭くなり、靴も傷みやすくなってしまう。水虫菌が繁殖してしまうことも。
- 一週間のローテーションで靴を考えるなら、通勤で使う靴は最低3足は欲しい。
- 2日以上連続で靴を履きたい場合でも、正しく湿気対策をすれば、雑菌の繁殖を最低限に抑えることができる。
靴を毎日履くと湿気による雑菌の繁殖や、靴を傷めることに繋がってしまいデメリットだらけです。
しかし逆に言えば湿気対策・雑菌対策ができてしまえばある程度なら靴をきれいに保ちつつも毎日履くことも可能です。
靴の中の環境を整え、毎日快適に外に出かけましょう。